About

しっかりとしたスタッフ教育を行なってあげたいけれど、教育用資料を作成したり、休みを返上して講義を行なったりなど、日々の診療で忙しい中でこれらをしっかりプログラムしていくのは並大抵のことではありません。

当サービスでは、貴院の環境に合わせ、必要な教育を必要な期間で組み立て、病院毎の教育システムを構築します。「見て覚える」「継承スタイル」で独自性の高いものになりがちな院内教育を、 エビデンスに基づく標準化された教育内容として提供致します。

また、リモートでの講義やアフターサポートとしてのメール等での質疑応答や症例相談にも対応致しますので、研修医・新人看護師さんの疑問や不安の早期解決・メンタルケアとしても活用頂けます。

教育コンセプト

当社は「自立して成長を続けることのできる人材の育成」を教育のコンセプトとして掲げています。
教育プログラムを修了した後も、さまざまな問題に対して、どのように考え、どのように調べ、学んでいくのかと言った、獣医師・看護師として成長していくための基本的な『問題解決力』を培うことを目標としています。

その上で、新人の教育に必要な要素を
スタートアップ」「ベーシック」「アドバンス
と分類し、病院様の状況や要望に合わせ、必要な教育をカスタマイズして提案いたします。

教育プログラムのステップ

スタートアップ

動物の取り扱いや入院管理、院内検査業務などの裏方での診療補助を身につけ、診療デビューに向けた基礎知識と基礎スキルを、理論と実技の両面から確実に習得することを目指します。

終了後には、予防診療や簡単な皮膚科症例などの診療を自信を持って行えるようになり、新人であっても繁忙期の戦力として活用することが可能です。

ベーシック

スタートアップを「病院での診療の基本的な流れと診療コミュニケーションを身につけるプログラム」とすると、ベーシックでは「診断プロセスを学ぶ、言わば『思考力』を身につけるプログラム」となります。

効率的に要点を伝えるカルテの書き方や鑑別診断の挙げ方など『診断学』を中心に、座学と実践、カンファレンスを行いながら問題への対処の仕方を学んでいきます。

アドバンス

ベーシックで学んだ思考力を元に、一般診療で遭遇する疾患に対して、各論を踏まえ、より実践的に診断プロセスを身につけるプログラムです。

内分泌疾患、自己免疫疾患、循環器疾患などご要望のジャンルに合わせ、日々の診療を自信をもって任せることができる診断力と決断力を習得します。

教育プログラムの例

当社の教育プログラムは、各疾患の各論や研究データなどを教育する一般的なセミナーとは異なり、診断の過程やそれを伝える能力を身につけることに重きを置いています。
問題を正しく見極め、数ある可能性の中から何を優先して取り上げるのか、それをどのように検証していくのか、といった思考過程を育む教育を行なっていきます。

スタートアップ

予防医学 診療補佐業務や
予防診療デビュー
に向けた教育
医療面接
カルテの書き方
POMRの流れ
身体検査
聴診(心音)
聴診(肺音)
外耳炎
皮膚科診療の進め方
皮膚検査・耳垢検査・血液検査検体扱い
糞便検査・尿検査
レントゲン撮影
など

ベーシック

診断学 基本的な診断推論法と
各検査の活用力を
身につける。
血液検査学
貯留液検査
抗生剤学・外用薬
薬剤感受性試験
下痢症
腹部エコー描出
血尿・採尿法・(尿検査復習)
検査学
手袋・ガウンの装着 外科デビューに向けた
知識と実技教育
術野消毒
麻酔
結紮・縫合
外科基本
去勢手技
避妊手技
など

アドバンス

症例カンファレンスの行い方 カルテの記載内容や緊急度の評価など、第三者への引き継ぎを意識した論理展開を学ぶ
自己免疫疾患に対する診断推論 一般診療で比較的多く遭遇する自己免疫疾患に対する基礎知識とキーポイントを学ぶ
内分泌疾患に対する診断推論 一般診療で比較的多く遭遇する内分泌疾患に対する基礎知識とキーポイントを学ぶ
緊急時のトリアージと初期対応 病院全体の動きを捉え、的確に指示を出せるチームとしての動きを学ぶ
など

上記はある病院のプログラムの一例ですが、必要な教育内容は環境によって優先順位等も大きく異なります。
教育プランを作成する際は、事前に希望の聞き取りとカウンセリングを行い、教育期間に合わせてそれぞれの病院に適したオリジナルのプログラムを作成いたします。

独自のスキル評価システム

教育プログラムに合わせ、当社独自のスキル習得度確認システム(Polaris Book)を活用することが可能です。

身につけるべき知識やスキルを「学習」と「経験」の両側面から
習得度を確認できるツールを用意しております。

自分の現在の能力の確認と自己成長を促すツールとして、また、人事考課制度の基準として、広く活用することが可能です。

教育コンサルティングの担当獣医師

当サービスの担当獣医師の紹介については下記のボタンからご覧いただけます。

お客様の声

Polaris Vetの「研修医・看護師教育コンサルティング」サービスを実際に導入頂いた動物病院様からのお声をご紹介します。
※個人情報保護の観点から、病院名・お名前は伏せさせて頂きます。

埼玉県内 動物病院 獣医師(1年目) K様

① 新人教育プログラムを導入してみた感想をお聞かせください。
また、グループ内で変化したことなどはありましたか?

外来診療において、新人が診察に出て良い症例なのかどうか、基準が曖昧な病院が多いと思います。しかしこの新人教育プログラムを用いることで、新人がどこまでの知識を得ているのかが明白になるため、診察可能な症例の判断に迷わなくなります。これは病院としても、外来をスムーズに回す上でとても役立つ部分だと感じます。

また診察可能な症例内容は段階を追ってステップアップしていきます。新人が急に難解な症例を担当するということがないため、新人である私自身も無理なく診察に出ることができています。

講義では、疾病そのものの知識の勉強ではなく、診断アプローチを主に学んでいます。そのため、疾病の基礎知識はスキルブックを用いて個人学習を行い、その後の診断アプローチは講義で学ぶというやり方で、相乗効果が得られると感じました。

そして定期的にカルテの書き方についてカンファレンスを行うことで、自分では気付けなかった部分を改善していくことができるので、非常に有意義な時間だと感じています。

② 獣医師スキルブック(Polaris Book)を使用してみた感想をお聞かせください。

習得すべきスキルがスタートアップ・ベーシック・アドバンスと3段階に分かれているため、非常に効率的にスキルアップをはかることができます。
その上で自分は今何を優先的に学ぶべきか、どの部分が足りていないのかを把握することができるので、個人学習に励むことができています。

また臨床経験の少ない新人は、各疾病の発生頻度が感覚的に身に付いていないため、鑑別診断をあげる際に悩むことがあると思います。しかしこのスキルブックの3段階の項目は、発生頻度や重症度を考慮し分けられているので、このスキルブックを手にしていると、おおまかな発生頻度や重症度に対する感覚を自然と身に付けることが可能です。

そして何より、条件をクリアすることでチェックを得られるため、その度に達成感を得られ、やる気を持続できるのもこのスキルブックの良い部分だと思います。

最後に、どこの病院に行っても通用することをアピールできるツールとして優れていると思うので、今後も活用していきたいです。

都内動物病院 獣医師(1年目) Y様

① 新人教育プログラムを導入してみた感想をお聞かせください。
また、グループ内で変化したことなどはありましたか?

新卒獣医師として、新人教育プログラムのセミナーを通じて診療デビューに向けた基礎知識や基礎スキルを習得することができました。

特に、カルテの書き方や医療面接について学び、実際の症例のカルテを書かせていただく機会を得たことで、各疾患に対する問診のポイントや、重要な検査所見が何かを知ることができたと思います。
予防診療や皮膚科診療に出る機会が徐々に増えてきましたが、新人教育プログラムで得た知識が役立つ場面が多々あります。

自主学習も重要ですが、新卒獣医師のうちは何からどのように学べばよいのか分からないこともあると思うので、本プログラムのように一つ一つの基礎知識・スキルを習得できる機会は大変貴重だと感じました。

グループ内でもカルテの書き方が統一されつつあります。統一化されたカルテであれば、症例の引継ぎもスムーズに行えると思うので、第三者が見ても理解できるようなカルテを書くよう意識したいと思います。

② 獣医師スキルブック(Polaris Book)を使用してみた感想をお聞かせください。

獣医師スキルブックにはスタートアップ、ベーシック、アドバンスと3段階のランクごとに習得すべきスキルが細かく設定されています。このように、何から習得すべきかを明記されている点がスキルブックの良さだと思います。

また、各スキルには学習条件と達成条件があり、書籍の読了や具体的な実施件数が指定されているためスキル習得の基準が統一されている点も分かりやすくて良いと思います。

新卒獣医師の立場としては、例えば皮膚・耳疾患について、スタートアップで学ぶべき疾患がリスト化されていることで、学習の方針が定まるので大変有難いです。

漠然と学ぶのではなく、一つ一つ段階を踏んで学ぶことに獣医師スキルブックは非常に役立つと思います。

都内動物病院 経営マネージャー M様

① 新人教育プログラムを導入してみた感想をお聞かせください。
また、グループ内で変化したことなどはありましたか?

新人教育プログラムを紹介いただいた際に、臨床現場に必要な基礎をこれだけ丁寧に順序だてて行ってくれるのであれば大変ありがたい!是非導入したい!と感じ、早速取り入れさせていただきました。

私達のグループ病院では、新卒獣医師はそれぞれの病院に配置され、個々に担当を設け教育とフォローアップを行っていました。
この良い点は常に担当と同じ環境で学べるという点ですが、どうしても教える側のスキルや知識のばらつき、各クリニックの外来や手術の件数の差が教育にも響き、結果スキルや知識がまばらになってしまう点が欠点でした。

この点を渡邉先生が主体となり、臨床の基礎を臨床現場、病院運営の視点も取り入れたセミナーを行っていただく事で、基礎固めが2か月で終わりました。
しかも基礎ができているので、不安要素がとても少ない形で6月から戦力として新卒獣医師が力を発揮してくれています。

新卒獣医師だけでなく、既存のスタッフ達も復習の為にオンラインでセミナーを傍聴でき、基礎のおさらい、知識の補填もできていた点は喜ばしいところです。

臨床現場ではどうしても”習うより慣れろ”的な教育傾向があると思います。ですが、この新人教育プログラムは、新卒獣医師にはこれから控えている診察に対して自信を持たせてくれ、既存のスタッフには安心を与えてくれました。

取り入れたことに非常に満足しております。

② 獣医師スキルブック(Polaris Book)を使用してみた感想をお聞かせください。

当グループは5か所にクリニックを持ち、それぞれほぼ独立した形で運営しております。
獣医師の入れ替わりは当然のようにあり、また、経験者の参入も珍しい事ではありません。

管理者・責任者はおりますが常に全体が見通せているわけではないので、各獣医師のスキルアップのスピード、苦手分野の補強など把握しづらいのが正直なところです。

今回購入させていただいたスキルブックは、外科・内科ともに網羅されており、理解、実践、承認と、段階を踏んだスキルの進捗が把握できます。
この素晴らしい点は、各獣医師がスキルブックをもとに自分に足りない点を洗いだした際、どの文献や資料を見直し、どれくらいの実践が必要なのかが一目で分かる点です。

苦手分野はただでさえ手を出しづらく放置してしまいがちですが、スキルブックで確認することにより克服までの手順や行程もわかるので、ゴールが見えやすく達成をイメージしやすいと思いました。

管理する側としても、次に取り組んでもらう点が明確である事、ピンポイントで指導ができる点が素晴らしいです。

個人的には今後1獣医師に1冊、必須のアイテムになるのでは!?と思っております。